織物の聖地、京・西陣。
かつてはいたるところで機織りの音が聞こえ、帯地を中心に盛んに織物が生産されていました。しかし現在では、その多くが西陣以外の場所で、そして機械式織機によって生み出されています。“西陣・手機”の帯地に拘る、のこり僅かな機屋。その中で、今回は帯匠丹波屋(おびしょうたんばや)をご紹介します。
18世紀半ば、初代丹波屋甚兵衛が丹波国(現在の京都府中部)から西陣に移り住み、織屋を創業しました。当代で10代目、250年以上の歴史を持つ西陣の老舗機屋です。
京都・大宮通西裏芦山寺 京都らしい縦長の母屋の裏に丹波屋の機場はあります。びっしりと並んだ機の下にふと目をやると、床板が外され地面が50センチ程掘り下げてあります。
「湿度を呼ぶために掘ってあるんですよ。昔の人はほんまよう考えはります」と、当代の清水さん。「紋紙も今はフロッピーのとこが多いんですけど、うちは昔のまま、紙の紋紙です。ほんまかさばりますけどね(笑)」現在はご家族と職人4名での物づくり。出来上がる数は決して多くありませんが、筋の通った織味は信頼も厚く、洛風林などの別注品も手掛けています。
西陣に機械化の波が押し寄せた時代、多くの機屋が効率化や生産性を求め機械式織機を導入していきました。しかし丹波屋は変わらず手織りの道を選択します。
“合理的な織物ではなく、美しい織物を手掛けたい”
そんな機屋としての誇りと、自分達の感性を信じる道を選んだ帯匠丹波屋。
手織りであること。
西陣で織ること。
素材・意匠に拘ること。
常に新鮮さを求めること。
美しい織物を織るための、大切な“こと”を変わらず守り続けています。
落ち着きのある新橋色(明るい緑みの青)にジェノバ小花紋が織り出されています。地組織は光を抑えた銀箔を加え深みのある風合い。文様部分の独特なモール織・箔なども丹波屋らしい糸使いです。織物では珍しい地色もけして下品にならず、文様の差し色と絶妙なバランスを保っています。
紬から御召、小紋などに合わせてお楽しみ頂ければと思います。お手持ちのお着物とのコーディネイトなど、お気軽にご相談下さい。
帯匠丹波屋 九寸名古屋帯(新橋色・ジェノバ小花文)
素材 絹85% 指定外繊維(和紙・箔)15%
長さ 約3.7m
巾 約34.5cm
納期 寸法確定後約25日*お急ぎの場合はご相談下さい。
着用時期 9月〜翌年5月(秋単衣・袷時期)
■お仕立てについて
弊店にて検品後、弊店の基準に合格した国内の熟練の和裁士さんにお仕立てをお願いしています。帯芯の堅さや、寸法のご相談などございましたら、お申し付けください。
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■お手入れについて
日常のお手入れは、部分的なしみ落としで十分です。長期間の保存の前や、全体の汚れが気になる場合は、ドライクリーニングをお薦めしています。ご家庭での水洗いは出来ませんので、ご注意下さい。
■色について
HP上の商品の色は可能な限り、現品に近づけてはおりますが、お客様のご使用のパソコン、OS、ディスプレイ(モニター)により色味が異なる場合がございます。何卒ご理解頂きますよう、お願いいたします。*パソコンで綺麗に表示されない場合、iphoneやスマートフォンからアクセスして頂くと、綺麗に表示される場合があります。
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■在庫について
実店舗でも商品を販売しておりますので、お申込み頂いても売り切れの場合がございます。先着順にご紹介いたしますので、何卒ご了承下さい。
■帯匠丹波屋について
織物の聖地、京・西陣。かつてはいたるところで機織りの音が聞こえ、帯地を中心に、盛んに織物が生産されていました。しかし現在では、その多くが西陣以外の場所…続きは下記をご覧ください。
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