民藝運動の父、柳宗悦の著書にこんな一節があります。
“この朝市で私共が見出して驚いたのは、俗に「丹波布」と呼ぶもので、婆さん達は短く、「丹波」と云っていた...私共が驚いたのは、その色の渋さ、織の温かさ、縞の美しさであって、もとより糸は手紡、色は草木染である...始めて見たこの布に、大いに心を惹かれ、見かける毎にのがさず買い漁った。”柳宗悦「京都の朝市」より
木綿を手で紡ぎ、草木で染め、手機で織る。柳宗悦によって広く認知され、昭和に入り復興するよりもずっと以前、古くは“佐治木綿(さじもめん)”と呼ばれた時代から変わらぬ素朴な手仕事。丹波布を見ていると、なぜか柔らかい気持ちになるのは、そこに人が携わった温かみを感じるからかもしれません。
木綿特有のあたたかな質感…
ほんのりと黄色みを帯びた白地に、藍の濃淡を基調とした格子柄が織り出されています。写真では少し分りづらいかもしれませんが、丹波布の特徴である“つまみ糸(絹糸)”が所々織り込まれ、織に深みを感じさせてくれます。
木綿の帯はどんな着物に合せればよいですか?と言うご質問をよく頂きます。もちろん同じ木綿の素材はよく合いますし、絹であっても織りに味わいのある紬、結城紬や大島紬等に合わせて頂くと帯が大変よく映えます。帯の生地風を考えると、袷時期から単衣時期にお締め頂くのが素敵ではないでしょうか。
流行に左右されない、素朴でシンプルな帯地です。少しずつ変化していく風合いを楽しみながら、末永くご愛用頂ければ幸いです。
丹波布 八寸名古屋帯(翁格子)
素材 綿100%(一部絹糸)
長さ 約3.7m
巾 約31cm
納期 寸法確定後約25日*お急ぎの場合はご相談下さい。
着用時期 9月〜翌年5月(秋単衣+袷時期)
着物合せ 木綿・紬・御召等
■お仕立てについて
弊店にて検品後、弊店の基準に合格した国内の熟練の和裁士さんにお仕立てをお願いしています。寸法のご相談などございましたら、お申し付けください。
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■お手入れについて
日常のお手入れは、部分的なしみ落としで十分です。長期間の保存の前や、全体の汚れが気になる場合は、ドライクリーニングをお薦めしています。ご家庭での水洗いは出来ませんので、ご注意下さい。
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