瑞々しい白地を背景に縞模様が織り出されています。辺りを山に囲まれた静かな環境で、糸作りから織りまでを一人でこなす浅岡明美さんの九寸名古屋帯地です。
1960年、千葉県で生まれた浅岡さん。女子美術大学でデザインを学び、卒業後、民藝の父と呼ばれた柳宗悦の甥、柳悦博氏に師事されます。
『柳先生は見て覚えなさいという感じの人で、私は分からないことがあるとすぐ柳崇さんに尋ねていました。崇さんはとても丁寧に教えて下さるんです。笑 先生が二人という贅沢な感じでした。崇さんには今でも何かあると直ぐに電話をしています。もしかしたら煙たがられているかもしれません。笑』
決して飾らず自然体。そんな彼女の雰囲気が作品にも表れています。独立後は自宅兼工房で制作を続けられています。
光によって表情を変える色…
綾織と呼ばれる織組織を得意とする浅岡さん。艶のある地風と、光によって生まれる陰影が作品の色に深みを与えています。
『糸作りはとても時間がかかります。そして仕上がりを左右する大切な仕事。「良い糸を丁寧に準備してあげると、美しい作品になるよ。」そんな先生の言葉はよく覚えています。』
染料は植物染料を基本に、化学染料も重ねるなど、独自の色彩と堅牢度を高める実用性を兼ねた美しさを追及されています。
結城縮と合わせて…
こちらの帯地は私のオーダーで浅岡さんに誂えて頂いた作品です。
「浅岡さんの出す赤の色が好きなので、そのイメージで縞をお願いできませんか…」そんな私のオーダーに、浅岡さんが見事に応えて下さいました。
まず目に映るのは、白と赤紫の美しい色のバランス。そしてよく見ると単純な縞ではなく、細かな経絣が所々に織り込まれ、帯地に深みを与えています。
きっと私の拙い写真では、この帯地の美しさの半分もお伝えできていないと思います。織物から小紋や色無地などに合わせて…お手持ちのお着物とのコーディネイトなど、お気軽にご相談下さい。
浅岡明美(あさおかあけみ) 略歴
1960年 千葉県に生まれる
1982年 女子美術大学卒業後、織物を志し柳悦博氏に師事。独立後国展に4度出品・入選。
2008年 グループ展「風と桜の會」
2010年 グループ展「風と桜の會 第2回」
現在 千葉県内にて創作活動
浅岡明美 綾織九寸名古屋帯(縞)
素材 絹100%
長さ 約3.7m
巾 約34.5cm
納期 寸法確定後約20日*お急ぎの場合はご相談下さい。
着用時期 9月〜翌年5月(秋単衣・袷時期)
着物合せ 織物・小紋・色無地など
■お仕立てについて
弊店にて検品後、弊店の基準に合格した国内の熟練の和裁士さんにお仕立てをお願いしています。帯芯の堅さや、寸法のご相談などございましたら、お申し付けください。
>お仕立てについての詳細はこちら
■お手入れについて
日常のお手入れは、部分的なしみ落としで十分です。長期間の保存の前や、全体の汚れが気になる場合は、ドライクリーニングをお薦めしています。ご家庭での水洗いは出来ませんので、ご注意下さい。
■色について
HP上の商品の色は可能な限り、現品に近づけてはおりますが、お客様のご使用のパソコン、OS、ディスプレイ(モニター)により色味が異なる場合がございます。何卒ご理解頂きますよう、お願いいたします。*パソコンで綺麗に表示されない場合、iphoneやスマートフォンからアクセスして頂くと、綺麗に表示される場合があります。
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