「緑草」と名付けられた、国画会 加藤富喜さんの九寸名古屋帯です。
加藤富喜さんは1972年生まれ。女子美術大学大学院を卒業後、毎年国画会へ出品。現在は国画会会員、そして母校の女子美術大学で非常勤講師を務められています。
加藤さんの作品との出会いは4年ほど前。初めて伺った国展で拝見した作品の印象が、今も強く残っています。日本で、特に呉服で染織と言えば、素材は絹や木綿、麻などが主流。国展の作品も染・織に関わらず、そういった素材で表現される事がほとんどです。
けれどその時の加藤さんの作品に使われていたのは、ウールのような素材。新鮮さを感じる素材と織が巧みに重なり、平面の織物に"奥行と立体感"が生まれていたのをよく覚えています。
それから毎年国展に伺うたび、楽しみに作品を拝見していますが、どの作品も、"温かく優しいけれど、芯に1本筋の通った力強さ"を感じさせてくれます。そして、織物でいて織物でないような、どこか異国情緒漂う空気を、加藤さんの作品は保っています。

佐藤新一さんの白鷹お召と合わせて…
そして、今回ご紹介する「緑草」と名付けられた九寸名古屋帯。
印象的な薄緑の濃淡で表現した格子を地に、所々"浮織"と呼ばれる技法で横段が表現されています。素材は絹ですが、国展の作品と同じように"温かく力強い"そんな加藤さんらしい存在感を感じさせてくれる仕上がりです。私の拙い文章では、ついつい堅苦しい表現になってしまいますが、「シンプルでいて、味わい深い」そんな素敵な帯地です。
柄付はタイコから手先まで全通で織り出されていますので、タイコ柄の苦手な方も安心してお締め頂けます。結ぶ位置を少しずらせば、横段の位置が変わり帯の表情が変化します。
小紋や紬、木綿などおしゃれ着に合わせて…お手持ちのお着物とのコーディネイトなどお気軽にご相談下さい。
加藤富喜(かとうふき) 略歴
1972年 東京生まれ
1996年 国展出品
1997年 女子美術大学大学院美術専攻染織修了
1997年〜1999年 女子美術大学工芸学科 研究室助手
1999年 国画会新人賞受賞
2000年〜2002年 外務省NGO専門調査員として、カンボジアにて現地の植物染料調査研究、織物技術指導にあたる
2001年〜 女子美術大学工芸学科 非常勤講師
2011年 国画会会員
国画会 加藤富喜 九寸名古屋帯(緑草)
素材 絹100%
長さ 約3.7m
巾 35cm
納期 寸法確定後約25日*お急ぎの場合はご相談下さい。
着用時期 9月〜翌年5月(秋単衣・袷時期)
着物合せ 紬・小紋・御召等
■お仕立てについて
弊店にて検品後、弊店の基準に合格した国内の熟練の和裁士さんにお仕立てをお願いしています。寸法のご相談などございましたら、お申し付けください。
>お仕立てについての詳細はこちら
■お手入れについて
日常のお手入れは、部分的なしみ落としで十分です。長期間の保存の前や、全体の汚れが気になる場合は、ドライクリーニングをお薦めしています。ご家庭での水洗いは出来ませんので、ご注意下さい。
■色について
HP上の商品の色は可能な限り、現品に近づけてはおりますが、お客様のご使用のパソコン、OS、ディスプレイ(モニター)により色味が異なる場合がございます。何卒ご理解頂きますよう、お願いいたします。*パソコンで綺麗に表示されない場合、iphoneやスマートフォンからアクセスして頂くと、綺麗に表示される場合があります。
■お手元での商品確認サービス
こちらの商品はお手元で実際の商品をご確認いただけます。尚サービスご利用には仮決済が必要です。詳細は下記をご覧ください。
>お手元での商品確認についての詳細はこちら
■お問合せについて
こちらの商品に関するご質問・お問合せは、お電話・お問合せフォームにて受け付けております。商品に関する事、またオンラインショップでのお買い物方法などご不明な点がございましたらお気軽にご連絡下さい。
>染と織たかはしTEL.086-801-0551 (午前10時〜午後8時受付/火曜定休日)
>染と織たかはしお問合せフォーム (24時間受付)
■在庫について
実店舗でも商品を販売しておりますので、お申込み頂いても売り切れの場合がございます。先着順にご紹介いたしますので、何卒ご了承下さい。