瑞々しい淡い水色と薄群青色(ぐんじょう)の青みの濃淡が、縞を基調とした経絣で表現されています。反物を持っただけでわかる軽やかな風合い。手で糸を紡ぎ・草木で染め・手織で織り上げた、士乎路(しおじ)紬のきもの地です。
少し聞きなれない言葉ですが、士乎路(しおじ)とは能登半島の別称です。能登半島の入り口、羽咋(はくい)の近くで、故水島繁三郎氏によって生み出された士乎路紬。“結城紬と大島紬のよいところを組み合わせた織物を”そんな氏の思いと長年の試行錯誤から、1970年代半ばに産声を上げた織物です。
染織の世界でも異色の経歴をもつ水島氏。
東京工業大学を卒業後、日本レーヨン(現ユニチカ)工場長、山形県工業試験場長などを歴任した高分子工学の専門家です。在職中から日本の織物を研究、科学的なアプローチだけでなく、人間的な感性も大切にした氏がたどり着いた答えが“結城紬の着心地(風合い)と大島紬の草木染め(泥染め)を組み合わせた織物”でした。
士乎路紬は経緯(たてよこ)ともに手紡ぎの真綿糸。丁寧に“節取り”を行い適度に滑らかにしていきます。たっぷりと空気を含んだ糸が織物になることで、結城紬と同じような“ふんわりと軽やかな着心地”を実現しています。
そして手作業による絣くくり(柄を染める工程)と草木染めを主とした味わいのある色彩、手機(てばた)による織を経て、ようやく1反の士乎路紬が完成します。
前述のとおり、士乎路紬(しおじ紬)は、結城や大島のようにそれぞれの土地に古くから根差した“紬”ではありません。けれども、逆に言えば製法や色柄に制限や制約がありません。まさに“結城紬と大島紬のいいとこどり”。
お召頂く方にとって大切な“着心地”や“色柄”を貪欲に追及して織り上げられています。
これまでに士乎路紬をお求め頂いたお客様からも“とっても軽くて楽”“しわになりにくい”などお褒めの言葉を頂いております。帯合わせ次第で幅広いコーディネイトがお楽しみ頂ける、すっきりとした色柄です。お手持ちの帯とのコーディネイトなどお気軽にご相談下さい。
*こちらの商品は、きものsalon2017-18年秋冬号に反物の状態で(未仕立て品)掲載して頂いた商品です。
*こちらの士乎路紬は真綿糸を使用しているため、袷のお仕立てをおすすめしております。単衣には撚糸を使用したさらっとした着心地の“縮士乎路(ちぢみしおじ)”がおすすめです。お単衣をお探しのお客様はお気軽にお問合せ下さい。
士乎路(しおじ)紬着尺(梔子・縞に経絣・室町の加納)
素材 絹100%
長さ 約12.5m
巾 約38.5cm
納期 寸法確定後約30日*お急ぎの場合はご相談下さい。
■お仕立てについて
弊店にて検品後、弊店の基準に合格した国内の熟練の和裁士さんにお仕立てをお願いしています。袷仕立てをご希望のお客様は、ご注文時に八掛の色目(地色共・ご希望の色等)と、無地か暈しのご指示をお願いいたします。寸法のご相談などございましたら、お気軽にお申し付けください。
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■お手入れについて
日常のお手入れは、部分的なしみ落としで十分です。長期間の保存の前や、全体の汚れが気になる場合は、ドライクリーニングをお薦めしています。ご家庭での水洗いは出来ませんので、ご注意下さい。
■色について
HP上の商品の色は可能な限り、現品に近づけてはおりますが、お客様のご使用のパソコン、OS、ディスプレイ(モニター)により色味が異なる場合がございます。何卒ご理解頂きますよう、お願いいたします
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